アウトプットしている外人
本書の勉強法を一言でいうなら「アウトプット勉強法」ということになります。

インプットはだいたい皆さんやっています。
しかし、インプットだけでは勉強の効果は上がらない。

アウトプットこそが、記憶するため、成績を上げるために、そして自己成長するために最も重要な「鍵」となる。
アウトプットこそが勉強の本質ですから、アウトプット中心の勉強をしましょう。これが本書で私が最もおつたえしたいことです。

さて、そもそもアウトプットとは一体何なのか?「アウトプットする」とは、具体的になにをすればいいのか?その点について詳しく話していきます。

アウトプットとは脳のな中に入ってきた情報を、脳の中で処理して外界に「出力」することです。具体的に言うと「話す」「書く」、そして「行動する」ことです。
本を読む(インプット)。その感想を友人、同僚、家族に話せば、それでアウトプットです。本の感想をFacebookに書く、これもアウトプットです。

教科書を読む(インプット)。次に問題集をとく。問題集をとくといううことは、答えを紙に書くということですからアウトプットです。テストを受ける。これも答案用紙に答えを書きますから、アウトプットです。教科書を読んで理解したことを友人に説明してあげる、教えてあげる。これも言葉で話しながら、説明するのでアウトプットです。

読書会を主催して意見を語り合う。講師として人に教える。本を出版する。こうした行為も重要なアウトプットですが、そう簡単にはできるものでありません。自分をブレイクスルーするための「高次のアウトプット」は、本書では「スーパーアウトプット」として分けて考えます。「スーパーアウトプット」については第6章で詳しく話します。本書で扱うのは、毎日行い、毎日の習慣にするべき、「話す」「書く」といった日常的にできる簡単なアウトプット法です。その極意についてお伝えします。

【アウトプットの極意1】アウトプットは「運動である」

アウトプットとは運動神経をつかって、筋肉を動かすことです。手の筋肉を動かして「書く」。口や喉の周りの筋肉を使って「話す」。いずれも筋肉を使っています。
体を動かして覚える記憶は「運動性記憶」と呼ばれますが、運動性記憶には、一度覚えるとそに後はほとんど忘れることはないという特徴があります。

3年ぶりに自転車に乗ったら、自転車の乗り方を忘れていた、ということは絶対にありません。

同様にピアノを引くこと、ブラインドタッチなど、反射的な、いわゆる体で覚えるような運動技能は「運動性記憶」として記憶されているおです。
『図解 大学受験の神様が教える 記憶法大全』(和田秀樹監修、ディスカヴァー・トゥエンティワン)には「筋肉を動かすと、その運動は小脳を経て、記憶の中枢・海馬に伝えられ、大脳連合野に蓄積されます。運動性記憶は、このように多くの神経細胞が働くことで脳に残りやすくなる仕組みになります」と書かれていまし。

「丸暗記」は「意味記憶」を使って記憶しますが、「意味記憶」は覚えにくく、忘れやすいという性質があります。そこで「書いて覚える」「声に出して覚える」ようにするだけで「運動性記憶」として記憶することができるのです。
「漢字」や「英単語」の場合いちいち頭で考えなくても、手が買ってに動くということがあると思います。「頭が覚えている」というよりも「体が覚えている」という感覚は「運動性記憶」によるものです。

さらに「書く」と「話す」とでは「書く」ことの方が記憶に残りやすいといわれます。「書く」ことによって、脳幹の網様体賦活系が刺激されます。網様体賦活系とは、注意と覚醒をコントロールする、「注意の司令塔」です。
網様体賦活系は私たちが処理する膨大な情報の中から積極的に注意を向けるべきものと、そうでないものとを区別するフィルターとしての機能を持っています。

「書く」ことによって、網様体賦活系が刺激される。

それによって「それは最高の刺激ですから注意しなさい!」という司令を脳全体に行き届かせることができるのです。
「書く」ことは間違いなく脳の刺激となって、勉強効果に繋がるのです。

勉強の効果を出したいのなら、書いて書いて書きまくればいい。さらに書きながら、書いている内容を音読するとさらにいい、ということです。